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             急に頭が痛くなったら
                        東京内科医会 理事,神津内科クリニック
                                          神 津   仁
   年齢や年代から見た頭痛
a.子供の頭痛
 まず,年齢や年代から見た頭痛についてご説明いたします(表1).
 ご両親が頭痛持ちの場合,お子さんにも頭痛が起こります.その場合の頭痛は片頭痛であることが多いです(図1).
 片頭痛は,血管性頭痛の代表的なものです.脈や心臓の動きに同調するようにリズムを刻んでズキンズキンと痛みます.これを医学用語では「拍動性に痛む]といいます.片頭痛の「片]は片側という意味で,片頭痛を起こす方は,頭の右側または左側が痛むと感じます.しかし,それは最初のうちだけで,痛みがさらに強くなり,また長くなると,この拍動性があまり感じられなくなります.片側が痛いという感覚もはっきりとしなくなって,頭全体が痛むように感ずることもあります.また,首の後ろが痛いと感ずる方も多いようです.痛みは我慢できないほどで,仕事や勉強が手につきません.仕事や学校を休むことも多く,部屋にこもって布団をかぶって寝てしまうこともあるようです.痛みがある時に,光や音などをひどく敏感に感じて,よけい痛みが強くなるので,こうした格好になるようです.痛みと共に吐き気も強く,実際に吐いてしまうこともあります.吐いた後,翌日にはケロリと頭痛が治ってしまうというのもこの片頭痛の特徴でもあります.
 また,片頭痛には前兆があるといわれます.典型的には,目の前の視野にピカピカした光が見え,目に映る景色が見えづらくなります.これを医学用語で閃輝性暗点といいます.しかし,これが見えない場合も多く,現在の考え方では,必ずしも片頭痛の大きな特徴とは考えられてはいません.むしろ,閃輝性暗点よりも,何となく変な気分であるとか,肩が凝るなどの体調の変化を感じている方のほうが多いようです.
 15歳以下のお子さんの場合,こうした片頭痛の一つ一つの特徴がはっきりしません.吐き気があったり,頭が痛いと学校を休もうとするので,登校拒否なのかと心配する親御さんもいます.まず,片頭痛でないかどうか疑ってみてはどうでしょうか.
 
 b.20〜30歳の女性
 女性の場合,生理の周期が片頭痛の誘引になることが多く,生理と頭痛が関係していないかどうか思い起こしてみるとよいでしょう.実際,女性は男性の4倍の発生率があります.また,就職,結婚や出産,育児,子育てなど,人生のいろいろなイベントによって頭痛発作が良くなったり悪くなったりします.妊娠中は片頭痛がかなり少なくなることが知られています.30歳代に頭痛の頻度が最も多くなります.しかし,老化と共に頻度は減っていきます.食事や飲み物で悪化することもあります.チーズ,チョコレートやワインで片頭痛が起こることはよく知られています.これらの食品には,チラミンという血管に働く化学物質が含まれていて,片頭痛を誘発します.味の素の原料であるグルタミン酸も頭痛の原因となります.
 頭痛に悩む国民は,約3,000万人いるといわれていて,片頭痛は840万人と推計されています.最近では,トリプタンという特効薬があり,片頭痛の治療は大変うまくいくようになりました(図2).
 c.中年世代
 中年,特に仕事をしている男女に多いのが緊張型頭痛です(図3).日本では成人の22%,2,200万人がこのタイプの頭痛に悩んでいます.慢性の頭痛ですが,ある時期に激痛に変わって大変悩ませることがある頭痛でもあります.片頭痛が拍動性であることはお話しましたが,筋緊張型頭痛は,拍動性でない,ズキンズキンとしない頭痛の代表です.頭痛は両側性に起こり,ぎゅっと締め付けられるような,あるいはお釜を被ったような,重い痛みを感じます.肩から後頭部にかけての筋肉の緊張が強く,触ると筋肉が硬くなっていて,圧迫すると痛みを感じます.同じような姿勢で,長く単調な手作業を行っている勤労者,特にパソコンを使って仕事をする方に多く見られます.朝方はよいのですが,夕方になるに従って悪くなります.仕事や家庭のストレスが積み重なり,緊張が高まると,筋肉の緊張も高まります.細かい字を長く見る時も,肩から首の筋肉が持続的に緊張します.眼精疲労が加わってさらに悪化することもよくあります.ストレスを避け,リラックスして,長く悪い姿勢を続けないこと,あごの位置を1cm上に上げ
ると楽になります.中年以降になると,首の骨が変形し,変形した骨や椎間板が脊髄や神経の根元を圧迫することによって痛みを生じ,異常な刺激が筋肉の緊張を高めることも多いので,筋緊張型頭痛の誘引になります.
 片頭痛と筋緊張型頭痛は同時に一人の人に起こることかあり,これを混合型頭痛といいます.この場合,片頭痛,筋緊張型頭痛の一方だけ治療しても良くなりません.両者が影響しあって治りにくい病態を作っていることもあり,ご本人の自覚を促して,両者をきちんと治療することが必要です.
 d.老年期
 お年寄りで,こめかみがズキズキと痛む場合に考えられるのは,こめかみにある血管-これを側頭動脈といいますが-ここに炎症が起こる「側頭動脈炎]という病気です(図4).片頭痛も血管に炎症が起きますが,もっと強い炎症が慢性的に起こるので,血沈が亢進し,巨細胞という特別な細胞が血管の壁に現れます.外からこめかみの血管を見ると,ぷっくり腫れているのが特徴です.触ると「そこが痛い」とご本人が自覚できます.この炎症は放っておくと脳内の血管にも炎症を起こし,脳梗塞や,失明に至ることもありますが,少量のステロイドホルモンによってすみやかに消えていくので,早期発見,早期治療が大切になります.
   群発頭痛について
  さて,30年ほど前でしょうか? 伊豆半島の多くの場所で,毎日のように地震があり,新聞やテレビに「群発地震」という文字が躍った頃のことです.伊豆では30年から50年ごとに地震が発生してある期間毎日のように地震が起こるようです.この地震と同じように,1年ほどは何事もなくても,ある時期,毎日のように頭痛が起こるタイプの頭痛を「群発頭痛」と呼びます.英語ではduster headacheといって,cluster(塊)になって起きる頭痛と表現されます.
 この頭痛は片頭痛や筋緊張型頭痛に比べると頻度は少なく,一万人に一人くらいといわれ,20〜30歳くらいの男性に多く起こります.片頭痛が女性に多いのに比べて,逆のパターンです.睡眠中に起こりやすく,明け方の痛みで目が覚めることもあります.発作中,頭痛を感じている側の目が充血したり,涙が出たり,鼻がつまったり,鼻水が出たりします.1回の頭痛発作は1時間ほどで,吐き気はあまりないのが普通ですが,片方の目の上,こめかみあたりがえぐられるように痛くなり,転げまわるほどだといいますから,大変な痛みです.片頭痛の特効薬であるトリプタンがよく効きます.注射で使うと効果的です.外国では,注射液を自分の家や仕事場において,インスリン注射のように,自己注射をすることが許可されていますが,日本ではまだ許可されていません.日本神経学会と日本頭痛学会が,来年の診療報酬改定で,このトリプタンの自己注射が医療保険で使うことができるように申請を出していますので,近く使えるようになると思います.治療としては,酸素吸入や中等量のステロイドホルモンの投与,ワソランという抗不整脈薬もよく使われますが,リドカインという薬物が含まれるスプレーがよく効くようです.市販の「ベンザALスプレー」というのがそれで,鼻にスプレーすると15分後には頭痛が治まるとのことです.トリプタンの鼻腔用スプレーや口腔内崩壊錠を併用するとさらに治療効果があるとのことですので,一回試してみる価値はありそうです.
   薬物乱用頭痛(図5)
 最近では,頭痛薬がすぐに手に入るので,市販薬を頻回に服用しがちです.最初のうちはお薬の鎮痛作用で痛みが治っているのですが,1ヵ月に15日以上頭痛薬を使うようになってしまった場合,お薬の血中濃度が下がると,痛みがまた来るのではないか,と不安になって,お薬に手を出してしまうという,逆の現症が出てきてしまいます.これは,アルコール中毒やニコチン中毒,あるいは麻薬中毒患者の状態とよく似ています.こうなると,なかなか頭痛薬を手放せなくなってしまいます.いつもハンドバックの中に入れておいて毎日のように服用する,お薬の依存状態が作られてしまったといえるでしょう.特に,片頭痛の治療がうまくいっていないケースに,こうした薬物乱用頭痛が起きやすいようです.ひどい片頭痛がまた来るのではないか,と不安になってしまうことが拍車をかけます.このような場合,まず市販薬やかかりつけ医が出している鎮痛薬をまず止めていただくことが必要です.それと平行して,トリプタン製剤や片頭痛の予防薬を用いて片頭痛の大きな発作を抑え込むようにします.アルコールやニコチンを止める時のように,それほど強くはありませんが,禁断症状に近いものが出ます.これを1週間我慢すると,思っていた以上に頭痛が軽くなります.こうして2ヵ月我慢すると,薬物依存がなくなって,本来のその方の頭痛のパターンに戻りますので,薬物乱用頭痛は治ったということになります.
 コーヒーは,薬物ではありませんが,カフェインに片頭痛の痛みを改善する効果があるので,片頭痛持ちの方は何杯も飲む傾向かあります.町の薬局や駅で売られているドリンク剤,あるいはコカコーラなどにもカフェインが入っていて,ついつい飲んでしまうことになります.これがカフェイン中毒です.コーヒーを飲まないと頭痛がする,などということになったら,ご注意いただいたほうがよいでしょう.
 さて,今までお話をした頭痛は,命にかかわることのない,どちらかというと良性の頭痛といってよいでしょう.反対に,放っておくと命にかかわる頭痛もあり,こちらは悪性の頭痛と呼んでいいと思います.大変注意を要するものです.
    悪性の頭痛
 a.脳腫瘍
 悪性の頭痛の代表格が脳腫瘍です(図6).脳という柔らかい組織は,大変痛みやすいの
  で,硬膜という厚い膜と,頭蓋骨によって保護されています.脳の出ロは,首に繋がる穴,これを大後頭孔といいますが,ここだけなので,頭蓋骨の中に圧力の変化が生じると,この穴に圧力がかかり,ちょうど悪い具合に,そこに意識や呼吸などの調節をするセンターがあるので,これを傷害して死に至ります.この状態を脳カントンと呼びます.脳の中に生じた腫瘍が,少しずつ大きくなって,ある時,頭痛という症状が出現します.脳腫瘍の頭痛の特徴は,昼間よりも朝方に
多く見られ,吐き気と共に現れて来るものです.肩こりや,ものが見づらいといった症状もあります.進行すると手足の運動麻痺や,歩くのにふらふらするなどの平衡障害,しびれなどの神経症状が出てきますので,早いうちに脳の検査,CTやMRIを受ける必要があります.最終的には,脳外科医が治療を行います.
 
 b.脳内出血,くも膜下出血
  脳の血管が破れて脳の中に出血を起こすと強い頭痛が起こります(図7).脳腫瘍の時と同じく,頭蓋骨の中の圧が急速に上がるので,重症の場合には脳カントンが起って命の危険があります.出血の量が少ないと,軽い症状で脳梗塞と紛らわしい場合もあります.脳を被っている3枚の膜がありますが,そのうちのくも膜という薄い膜の下で,脳の外側に出血を起こすと,くも膜下出血ということになります(図8).
通常は,脳の血管に動脈瘤というこぶができていて,その一部が風船のように膨らんで,圧力に耐え切れなくなった動脈瘤の壁が破れてくも膜下出血を起こします.今まで径験したことのないような,頭を何かで殴られたような痛みを感ずるといいます.こうした場合には,すぐに医療機関を受診する必要があります.最近では,脳卒中センターという専門医療機関が各地にできていますので,ここに救急車で運んでいただくのがよいでしょう.しかし,いつも激しい頭痛が来るとは限りません.ほんの軽い頭痛が大きな出血の予兆として何回か起こることかあります.この時に,放っておかないできちんと脳の検査をすることが大切です.
 最近総験した患者さんですが,52歳の女性で,温泉旅行に行っていた方です.入浴中に急に後頭部が痛み,変だな,と思っていたらしいのですが,お酒も料理もたくさん召し上がって,翌日私のクリニックにいらっしゃいました.訴えは軽いのですが,お姉さんがくも膜下出血で亡くなっているとのことで,念のためMRAと血管を映し出すことのできるMRIをその日に依頼しました.その時の写真がこれです(図9).
大変大きな脳動脈瘤が一つと,もう一つ小さなものが他の血管に見られました.おそらく,破裂してはいないのですが,極少量の出血があったのでしょう.そのための頭痛だったのです.この方は,すぐに脳外科医にお願いをして,未破裂動脈瘤として2週間後にクリップをかける手術をしていただきました.今
は何の後遺症もなく元気に通院なさっています.この方のように,ご家族にくも膜下出血で倒れた方がいるとか,末破裂動脈瘤を持っている方がいるという場合には,軽い頭痛であっても,脳動脈瘤がないかどうか検査をすることが必要です.
 
 c.髄膜炎,脳炎
 脳を被っている膜が3枚あることは先程お話いたしました.その髄膜に炎症が起きると頭痛が起こります(図10).
炎症を起こす原因はいろいろです.最も多いのがウィルスや細菌です.ウィルスが感染して起こす髄膜炎をウィルス性髄膜炎と呼び,結核菌や髄膜炎菌などの細菌が起こすものを細菌性髄膜炎といいます.その他に,白血病の細胞が髄膜に炎症を起こしたり,癌細胞が髄膜に入り込んで
髄膜炎を起こすこともあります.頭痛と吐き気が主症状ですが,首が硬くなったり,光や音に敏感になったりしますので,一般的な良性の頭痛と紛らわしいことがあるので注意を要します.ウィルスや細菌による髄膜炎は,感染症状としての発熱やだるさが伴います.また,炎症によって髄液が過剰に産生されたり,髄液循環の吸収が障害されることによって,頭蓋内圧が上がります.そうすると,脳腫瘍の時に見られたような,吐き気や嘔吐が見られます.時には,髄膜の周りにある血管がつまって脳梗塞を起こすこともあります.
 そして,脳そのものに炎症が起きると,脳炎ということになります.原因は髄膜炎とほぼ同じですが,ウィルスや細菌のような感染症に加えて,アレルギー反応や免疫を介した反応によっても強い炎症が脳に起こることもあります.麻疹の後に長い年月をかけて起きるSSPE(亜急性硬化性汎脳炎)などがその代表です.脳に炎症が起こるので,炎症の起こっている脳の部分の異常が神経症状に反映されます.運動麻痺,視野欠損,認知症など,症状は多彩ですが,多くは頭痛と共に意識障害が起きてきますので,熱があって,頭痛があって,ボーツとした感じになれば,これはおかしいと判断して医療機関に行っていただく必要があります.
 
    神経痛による頭痛
 さて,次に頭に起こる神経痛についてお話を致しましょう.神経痛というのは,神経がSOSを出している症状だと考えてよいと思います.神経が圧迫されたり,傷害されたり,血液循環が悪くなって酸素不足になったりした時に,神経はSOS信号を発してその人に注意を促します.その痛みを感じて,どこが悪いのかを調べることが大切です.
 頭の痛さとして感じる神経痛としては,大後頭神経痛が最も多いです(図11).頭の後ろから,頭の外側にかけてズキンという激痛が走ります.最初のうちは軽いズキンですが,ひどくなると数秒おきにズキン,ズキンと痛みが走り,仕事が手につかなくなります.この痛みは,長くパソコンを使う方,同じ姿勢で長時間目や于を使う方,重いものを一日持って歩く仕事をする方に起こりやすいといえます.大後頭神経は,脊髄から出て,首の後ろの筋肉の間,ここから頭の表面に分布する神経です.この神経が,首の骨,頚椎の変形があって圧迫されたり,神経が筋膜を貫く際に肩こりで筋肉が固くなっていたりすると,その部分でぎゅっと締め付けられて,神経痛の原因になるのです.こうした痛みを感じたら,ご自分の姿勢や仕事のやり方を反省し,お休みをしてストレッチングをやったりしてリラックスすることを心掛けることが必要です.痛みが続くようなら,医療機関を受診し,頸椎のレントゲン写真を撮ったり,筋肉を柔らかくする筋弛緩剤,神経を保護するためのビタミンB12,加えて神経興奮を抑えるお薬などの処方で,大変よくなる病気ですのでご安心ください.
    うつ病による頭痛
 以前,60歳台の女性がいろいろな医療機関に行っても頭痛が治らないといって来院されたことがありました.よくお話を聞いてみると,朝の目覚めが悪く,身支度をするのにも疲れてできないことかあり,睡眠もあまりとれず食欲もないようでした.こうした症状はうつ病で起こることが多いので,何か気になっていることとか,心配なことがありませんか?と尋ねますと,実は,息子のことで悩んでいるということでした.息子さんがサラ金に手を出して,数社から高利でお金を借り,その取立てに毎日業者から電話が何回も来て,その電話の音を聞くたびにビクビクして頭が痛くなるとのことでした.診察をし特に異常がないことを確認して,精神的なストレスによっても頭痛が来るということを説明して,抗うつ薬を処方しました.2週間後に来られた時には,すでに頭痛はありませんでした.うつ痛は「こころの風邪」といわれるように,誰にでも起こることです.うつ病が頭痛や腰痛の原因になることも知っておくとよいでしょう.
 
    その他の頭痛
 数は多くはありませんが,寝ている時には何ともないのに,起き上がるとガンガンと痛み出す頭痛があります.息んだり頭を振ったりしても頭痛が誘発されます.何とか日常生活を試みようとするのですが,起き上がると痛むので横になることが多くなります.原因があまり見つからないので,仮病ではないかと疑われて苦しむことかおりますが,実は,脳脊髄液が少なくなって,脊髄圧が低下することによってこの頭痛が起こることが分かってきました.この病気は「脳脊髄液減少症」といわれるもので,自動車事故などでむち打ち症になり,髄液が漏れ出すことによって圧が低下して起こります.自動車事故などの原因が不明の場合でも起こるので,起き上がると頭痛がするという場合には,こうした病気も考慮して医療機関を受診する必要があります.
 また,ゴルフをする方に時々起こるのが,「ゴルフ頭痛」です(図12).ドライバーで飛距離を出そうとして思いっきり振ったとたん,後頭部に激痛が走ってめまいやふらつきが起きたなどという場合には,この病気が疑われます.
 首の骨の両脇には,椎骨動脈という血管が走っていて,首をひどくひねった時に,この椎骨動脈の血管の一部が剥がれてしまうことがあるのです.カイロプラクティツクで施術の際に急に首をひねられて同じことが起こる場合もあります.医学用語では椎骨動脈解離症といいます.頭をひねって頭痛が起きたら,この病気かもしれませんので,医療機関を受診する必要があります(図13).
 その他,こんな面白い名前がついた頭痛もあります(図14,表2).
 ここでは,時間の関係で詳しい説明は省かせていただきますが,日常生活の場で様々な頭痛を皆さんが経験しているということだと思います.急に頭が痛くなっても,まずはあわてずにかかりつけの先生にご相談いただくのがよろしいと思います.その時に皆さんのお手元にお配りした「頭痛チャート」をつけていただいて,今何か起こっているのかをおおよそつかんでいただくのがよろしいと思います(図15).私のクリニックでは,頭痛でいらした方には全員これをやっていただいております.是非ご参考にして頂ければ幸いです.ご清聴有難うございました.
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