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     第33巻2号
   「こんな病院は行きたくない」ランキングをみて思う

東京内科医会 理事 宇都宮保典


  10月中旬の某民放テレビ放送で「医師にアンケートこんな病院は行きたくないランキング」という番組が放映されました。番組では現役の医師にアンケートを行い、こんな病院は行きたくないランキングを作成しておりました。このアンケートの回答が患者ではなく、現役医師であったことがポイントではないでしょうか。
 そのアンケート結果を少し紹介しますと、その理由として
 第7位は「患者の顔を見ない医師」、6位は「若い看護師さんばかり」、5位は「薬の種類が異常に多い」、4位は「ゴルフに夢中の医師が多い病院」でした。
 さらに、第3位は「スリッパに履き替える病院・診療所」、2位は「看板に診療科目が多い」、そして1位は「患者の話をさえぎって結論を急ぐ」となっておりました。
 番組をご覧になられた先生方もおられるかもしれませんが、皆様はこの結果をどのようにお考えでしょうか? また、この番組を偶然みた患者さんからすでに感想を聞かれた先生方もおられるかもしれません。
 一方この順位に対して、「限られた診療時間では結論を急ぐのは仕方ない」、「標榜科が多いのは専門医資格を持っているから」、「地域医療では医師不足だから多診療科は仕方ない」、「上履き使用は感染症の予防のため」、「高齢者では薬が多い」、「電子カルテでは患者の顔を見ている時間などない」など反発される先生方もおられるかと思います。
 私も30年間ほど大学病院に医師、そして教員として勤務し、医学生と臨床研修医の教育に従事して参りました。最近の医学生は、正しい医術を学ぶことより、目先の「診察のテクニック」を身につけることを指導されているようにも思います。
 われわれ臨床医には、「患者の顔を見る」のではなく、「患者を診る」ことが求められています。また、常に最新の医学と医療に関する知識を学び続ける必要があります。そして、この姿勢こそが「患者が診てもらいたい医師」ではないでしょうか。
 本巻では、SGLT2阻害薬に関する最新の知見、漢方薬の臨床使用法、IgA腎症とIgA血管炎の病態と治療、病態を考慮した糖尿病治療薬の選択法、消化器病診療の最新知識など内科学における最新の知見が盛りだくさん紹介されております。
 ぜひ、本巻を最後までお読みいただき、会員の先生方の明日への診療にお役に立てたなら幸いに存じます。




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