会誌:第35巻-2号[目次]

東京内科医会第36回セミナー、第33回医学会、第12回市民セミナーのお知らせ
第37回日本臨床内科医会総会のお知らせ、川上記念賞推薦のお願い
東京内科医会 会長就任にあたって清水 惠一郎75
巻頭言
平成から令和へ、そして東京内科医会も新体制木内 章裕79
東京糖尿病治療セミナー 特別講演

糖尿病治療:20年の進歩と今後の展望門脇 孝

80
東京内科・泌尿器科医会合同講演会

かかりつけ医が知っておきたい下部尿路機能障害篠島 利明

86
女性患者さんへのアプローチ ―その症状のうらに泌尿器疾患?―大西 真由美90
東京内科医会 第212回臨床研究会

関節リウマチにおける診断治療の進歩金子 祐子

95
[東京内科医会 第212回臨床研究会 抄録]100
東京内科医会 第213回臨床研究会

肺癌について ―進行期非小細胞肺癌を中心に―川田 一郎

102

胃食道逆流症(GERD)について ―PPI抵抗性GERD症例に対する診療を中心に―正岡 建洋

108
医療連携室紹介

慶應義塾大学病院における病診連携大家 基嗣

113
東京内科医会 第32回医学会
[教育講演]

糖尿病治療と心血管疾患 ―薬剤選択の実際―高本 偉碩

115

栄養エネルギー代謝から考える心不全佐野 元昭

121
[一般演題]

大腸がん検診の精査におけるCTCの有用性について武田光史,他

126

膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)のフォローアップと病診連携 ―膵癌早期診断へむけての現状と問題点―星 一

132

当院における糖尿病性腎臓病(DKD)に関する臨床的検討宇都宮 保典,他

136

日常臨床で経験した痩せる糖尿病 ―糖尿性筋萎縮症(Diabetic Amyotrophy)を示した症例の臨床的研究―石田 哲朗

140

呼気一酸化窒素濃度(FeNO)測定と大動脈波伝播速度(baPWV)ならびに足関節/上腕収縮期血圧比(ABI)、左室収縮期時相(STI)との関連について柳澤 孝嘉

145
[東京内科医会 第32回医学会 抄録]150
特集 21世紀の感染症対策2019

薬剤耐性(AMR)対策と「抗微生物薬適正使用の手引き」大曲 貴夫

154

輸入感染症の診療の原則とピットフォール忽那 賢志

160

結核と非結核性抗酸菌症永井英明

164

気を付けたい小児の感染症田島 剛

168

インフルエンザ2018/2019 ―治療と予防―新庄 正宜

174
ひろば
先輩医師をたずねて(28)
青井禮子先生(葛飾区医師会)180
短歌林 宏匡,横田 英夫181
理事会議事録182
会員の動向194
投稿規定197
編集後記198

平成から令和へ、そして東京内科医会も新体制

東京内科医会 副会長 木内 章裕

今年の5月に年号が平成から令和へと変わった。

西暦以外に和暦が必要なのかという意見もあるが、数十年を一つの時代にまとめるということは、あとで振り返った時に一つの意味があるのではとも思ったりする。

年号が変わったからというわけではないが、東京内科医会も6月から新体制となった。すなわち、会長が菅原正弘先生から清水惠一郎先生へと変わったのである。

菅原先生は2012年(平成24年)に望月先生の跡を継いで第4代の東京内科医会の会長に就任され、以降、会の一般社団法人化、2014年の30周年記念医学会、2016年の第30回日本臨床内科医会主催など大仕事を怒涛の行動力で次々と成功させてきた。

しかし、今年、望月前々東京内科医会会長が、日本臨床内科医会会長に就任したのに伴い、同会副会長としての仕事に集中したいとの思いがあり、退任されたのである。

新しく会長に就任した清水先生は、望月会長時代から菅原先生と共に副会長として当会を切り盛りしており、菅原会長に変わった後も副会長として、菅原先生の片腕として活躍されてきた。まさに東京内科医会を一から十まで知り尽くした中心人物であり、今回の会長就任は誰もが納得するところであろう。

清水先生は日本臨床内科医会でも常任理事として、主に保険関係を受け持っており、今後の東京内科医会の講演会や情報提供などにも保険関係の充実が期待される。また、内科系学会社会保険連合(内保連)の委員を長年務めていたが、今回、実地医家としては初めて理事に抜擢されている。2年ごとの診療報酬改定に結びつく大事な職務であり、われわれ開業医を代表して意見を述べる立場であるといえよう。

そして、大西真由美先生が新しい副会長に抜擢された。東京内科医会としては初の女性の副会長であるが、女性医師の会員増強は当会にとっても必須の要件であり、大西先生に対する期待は大きい。

不肖ながらわたくしも引き続き副会長を務めさせていただくことになり、大西先生と2人で清水会長を盛り立てていきたいと思う。